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2年生「研究計画発表会」を開催

https://www.osaka-c.ed.jp/blog/kishiwada/blog/2024/04/29-255694.html

 4月25日(木)6限、2年生「文理課題研究」の研究計画発表会を開催しました。今年度研究活動に取り組む2年生(研究グループ・個人)が研究テーマとそのテーマにした動機や研究の目的、先行研究について調べた内容、研究手法を含めた研究計画や今後の展望などについて発表しました。1年生の時にも「『セレンディピティ(SD)』テーマ発表会(2月9日(金)実施)」において、研究テーマに関する発表を行いましたが、今回はそれ以降に検討してきた、より具体的な研究計画について発表を行いました。

SDテーマ発表会は1年生の中での共有を目的としたものでしたが、今回は研究活動に取り組む2年生となり、1年生と3年生に対して研究計画を発表しました。1年生には課題研究とはどのようなものかをイメージし、その意義を理解するとともに、今後、研究テーマを決定していく上での参考にしてもらえることを願って、また、3年生には昨年度取り組んだ研究活動の経験を踏まえ、これから取り組む2年生に対して指導・助言、アドバイスしてくれることを期待して、実施したところです。

 本校は平成23年度より文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されています。令和4年度からは第Ⅲ期の指定を受け、今年度は3年めを迎えましたが、その実施計画書に記した1~3年次の学校設定科目を木曜6限に同時展開し学年を超えた生徒どうしの「縦のつながり」を強化する「縦割り型課題研究」に基づく取組の一つであり、今年度からスタートします。すべての学年・生徒が繋がる機会を積極的に設けることによって、生徒どうしが学年の枠を超え、課題研究の意義や課題研究による自身の成長を伝えるとともに、研究手法をはじめとした研究のノウハウ、また研究内容などを継承していく環境を整備しようという取組です。

 「縦割り型課題研究」をすすめるため、生徒たちの興味・関心(研究テーマの内容)により、すべての生徒を「数理・自然科学」、「情報・芸術」、「地域・健康」、「社会・異文化」、「人文・人間」の5つの学域に分け、それらの学域の中で学年を超え、互いに学び合う環境を構築しています。当日は、32の教室に各学年10名前後の生徒が集まり、2年生の2~3のグループ(個人を含む)が発表を行い、その発表に対する質疑応答や意見交換を行いました。

 私はプロジェクト"Nova"の生徒を含めた「数理・自然科学」の生徒が集まる会議室に入って発表を聞きました。会議室には1年生10名、2年生8名、3年生7名が集まりました。発表はプロジェクト"Nova"の2グループが行いました。発表後の質疑応答では熱心に疑問に感じたことを質問する1年生が印象に残りました。その生徒の今後が楽しみだなと感じながら見ていました。

SDテーマ発表会の際の校長ブログでも書いたのですが、発表では、発表者よりも発表を聞く側のほうが主役だと考えています。質疑応答や意見交換により、質問力や応答力を高めることも発表を行う目的の一つだからです。今後、聴衆は聞いていて分からないことがあれば遠慮なく聞くことが発表者に対する敬意だという認識を持って、真剣に話しを聞いてもらいたいと思います。

 本校では、昨年度の課題研究の取組において、大阪府学生科学賞での知事賞・日本学生科学賞での文部科学大臣賞や大阪サイエンスデイでの最優秀賞など、優れた成果を残すことができました。こうした成果を残すことができたのは、3年生になっても諦めることなく粘り強く取り組んだことや、自ら主体的に研究方法を検討しながら探究活動を進めたことがその大きな要因です。いずれの発表も発表者の研究に対する熱意と楽しさが伝わってきたことが印象に残っています。

今後も、課題研究の指導にあたっては、「研究活動を楽しみながら、主体的に粘り強く取り組む姿勢」を育むことを再優先していきたいと考えています。そうしたことが、さらなる大きな成果に繋がることを信じています。

 3年間を通した探究的な活動がすべての生徒たちにとって有意義なものとなり、思考力・判断力・表現力、課題発見・解決能力や情報活用能力の育成に寄与できるよう尽力していきたいと考えています。引き続き、本校の取組と成果にご期待ください。


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